良くも悪くも

名前の通り沼にいます

自担が30歳になったみたいです

 

自担が30歳になったみたいです。

 

とはいっても、私は文章を書くのが亀もびっくりのスピードなのでだいぶ前から書き始めてます。

なので、正確には書き始めた今の時点では「自担が30歳になるみたいです。」が正解です。

ちなみにどれくらい前かと言うと、まだ市場三郎さんの初日は迎えてません。うん、前だね(笑)

 

そんな前からこうやってブログを書こうと決心したわけです。

だって一応節目じゃない?

晴れやかな自担の誕生日じゃない?

 

だけど、別に書く内容を決めたわけじゃない。自担に言いたいこと、思ってることたくさんあるけどそれを上手く言葉にできるかと言われればできない。

どうしよう。

私は考えて考え抜いた結果、私が自担(以降「彼」表記)に出会ってからの経緯をつらつら並べたいと思いました。もれなく長くなるでしょう。あしからず。

 

 

 

彼が私の自担になったのは約6年前。少年倶楽部の2013年初回放送日。関西Jr.クリスマスコンサートのダイジェスト版が放送された時でした。

元々彼、引いては関西Jr.の存在は認識していました。

関ジャニ∞が好きなこともあり、バックだったり、関ジャニ∞レギュラー番組のミニコーナーだったりに出ている彼らは見てたし、ごくせんだって見てた。

でもその中で彼の存在は私の中でとても薄いものでした。

簡単に言ってしまえば、顔と名前とグループ名はわかるけど、何歌ってるかなんて知らないしどんな人かも知らない。

その程度のものでした。

当時私はVeteranの浜中文一くんと、山碕薫太くんが好きで関西Jr.を応援していました。

まあそれも「この人たち面白い」くらいのレベルの好き。

少年倶楽部in大阪を楽しみにするくらいの好き。

今みたいな「かっこいい!」とか「かわいい!」とかそんな感情全然無かったのが本音。

その日もそのダイジェストを「文一くんと薫太くん探そー」くらいのかるーい実にかるーいノリで見てたんです。

その中で知らない曲ばかりだったのに、唯一よく知ってる関ジャニ∞のブリュレが流れました。

画面にはVeteranの文字。

「お!出てくる!」と思って見てた画面。

ステージには何人もの人がいたのにブリュレを歌う歌声はたった一人で、私はそのたった一人の歌声に心とかなんとか全部持ってかれました。

そうです。彼なんです。

決して飛び抜けてイケメンなわけじゃなく、華やかなジャニーズの世界ならたぶん地味な顔の方。

きっと周りで踊ってる他のJr.の人たちの方が顔はかっこいいかもしれない。

だけどその1曲の中では彼が確かにセンターで、会場全部に圧倒的な歌声を響かせているのが画面越しにまで伝わってきました。

当時中学1年生の私は、「あーこれが一目惚れか」と学んだ記憶が今でもあります(笑)

その一瞬が彼が私の自担になった瞬間でした。

でも中学生の私はブラック部活の代表吹奏楽部に入っており、しかもかなりの強豪校だったため時間が全くありませんでした。

Jr.のライブに行く方法を調べる時間さえ無く、ただでさえ元々露出の少ない関西Jr.の彼を見る方法は少年倶楽部くらいでした。

そんな彼を好きになって1年。元日。

母が携帯を見ながら「ジャニーズ新しいグループデビューするねんて」と一言。

私の家は祖母が厳しいため毎年ジャニーズカウントダウンは録画で見ているので、正式な情報は知りませんでした。

今度は関東の誰がデビューするのかなぁ、知っとる人かなぁ。

そんな感じにしか考えてませんでした。

すると母が「関西やってー。久々やなぁ」と言ったのです。

 

関西?じゃあもしかして!

 

と期待を抱いて母の携帯を見ると、そこには彼の名前はありませんでした。

でも、デビューが決まったメンバーの名前には見覚えがありました。

その記事に書かれてあった4人の名前は確かに彼と同じ番組に出演し、彼と同じステージに立っていたメンバーでした。

その時、私は初めて「デビュー出来なかった」ことを実感しました。

なんでだろう。あんなに素晴らしいのになんでなんだろう。なんで彼はここにいないんだろう。

そんなことぼちぼち考えてても日にちは過ぎるわけで、また部活と学校の熾烈な日々が始まりました。

正直なことを言うと、そっちに追われて彼のことを考える時間は確かに少なくなっていきました。

そんなこんなで1ヶ月後、朝練があるからと早く起き、ほぼ寝ながら朝ごはんを食べてたよくある朝の日。

TVの情報番組から

「ジャニーズの新しくデビューするグループに新加入のメンバーが発表されました!」

と女子アナの声が聞こえて、私の寝ぼけた頭は一気に明快になりました。

TVの前まで走っていき、画面に写ったスポーツ新聞の写真。

左後方に彼はいました。

新加入のメンバーに彼はいました。

嬉しかった。純粋に嬉しかった。

やっと日の目を浴びる時が来るんだ、やっと彼が報われるんだ

 

そして迎えたデビュー曲披露の時。

楽しみでした。

彼の姿が「デビューした人」として見れることも、もちろんグループがデビューすることも。

楽しみだった、楽しみだったけど、デビュー曲を初めて聞いた時の印象は「なんで」でした。

まるでいないみたいだった。彼を含めた新加入とされる3人の存在は無いものみたいだった。

4人にはあるソロが3人には無かった。

立ち位置も明らかに後ろだった。

まるで少し目立つバックのJr.みたいだった。

 

もちろん7人はそれを感じさせないようにパフォーマンスをしてくれたし、きっと私もそこに疑問を抱いてはいけなかったんだと思います。

でも、感じてしまった。

圧倒的センターの姿の彼を好きになった私には、それはどうしても見ないフリは出来ない事実でした。

 

デビューはしたけれどこれだとJr.の時より目立ってないし、何より横並びで歌っていた他のメンバーと明らかな、それはそれは目をつぶっても伝わってきてしまう序列をつけられた。

その記憶があるから序列が無くなった今でもええじゃないかはそんなに好きじゃありません。ごめんなさい。

 

その後夏に発売されたアルバムを聞いても、彼のパートはものすごく少なかったです。

なんでなんでなんで

彼は確かに素晴らしい歌声を持っているのに、彼は確かにセンターに立っても申し分無い人なのに。

それを私は知っているのに。

なんでなんでなんでなんでなんで

なんでこんなに悲しくなるんだろう。

 

だから最初はジャニーズWESTというグループを応援するか迷いました。

見る度に悲しくなるのに、応援なんかできるんだろうか。

画面の中で笑っている彼を見ても、どうしても頭によぎってしまうのです。

それが嫌で嫌で、デビューしてすぐはシングルの通常版だけを買っていました。

ライブに行っても楽しめる気がせず、きっと私は感じてしまうから。

 

でも、その私の思いは一つのDVDの映像でぶっ飛びました。

忘れもしない2016年5月18日。

私の17歳の誕生日に発売された「ジャニーズWEST 1st tour パリピポ」

 

その映像を見た時、今までの自分にものすごく後悔しました。

なんでちゃんと見なかったんだろう。

なんでちゃんと聞かなかったんだろう。

 

パリピポには私が苦手になった序列も無く、7人それぞれがそれぞれの輝き方で輝いていました。

かっこよかったかわいかった楽しかった

でも何よりも嬉しかった。

私の好きになった彼が帰ってきたと感じました。

真ん中でキラキラの笑顔で歌って踊ったかと思いきや、かっこいい曲ではバチバチのダンスを見せ、セクシーにキメていた。

MCでは相変わらずいじられて、ツッコまれていた。

大好きな彼でした。

 

そこから私は今までのCDやDVDなど全てを見返し、新しいシングルもコンサートDVDも楽しかった。

そして、初めて彼を生で見たのはグループ初の京セラドーム単独コンサート、12月25日追加公演でした。

席はスタンド上段と、良いとは言いづらい席。

それでも私はドキドキして、心臓が口から飛び出そうでした。

 

始まったコンサート。

初めて見た彼は、やっぱり輝いていて驚くくらいかっこよかった。

遠くたってそれを感じさせないくらいキラキラしていた。

 

その時から、彼と彼が所属するジャニーズWESTをこれからも応援していこうと決めました。

なので、しっかり担当になってからはまだ2年経ったくらいなのかもしれませんね(笑)

 

先日発売されたジャニーズWESTの新しいアルバム「WESTV!」(ここまでに1ヵ月かかっているのがバレる)

そこで彼が歌うユニット曲、「間違っちゃいない」が収録されました。

30歳になる年に彼の口から聞いた「間違っちゃいない」という言葉は、まるで今まで自分が応援してきたことも、それ以外も全て肯定されたようでした。

 

太陽のような笑顔で周りを励ます愛されるキャラの彼を、

その長身を生かした大きくかっこいいダンスをする彼を、

ふとした時に見せる心臓をえぐられるような視線をする彼を、

かと思いきやまた笑ってびっくりするようなボケたことを発してしまう彼を、

私は応援していこうと思います。

 

最後になったけど、

 

 

 

濵田崇裕くん、お誕生日おめでとうございます!!

これからも大好きです!!!

 


f:id:chocomintwest:20181218161304j:image

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜJr.は嵐を歌うのか

はい、タイトル通りのブログを書きます。ブログというより、Jr.沼にハマって2ヶ月の新規野郎の勝手考察レポだと思ってくれたら幸いです。

まあ前述した通り、私は2ヶ月前にJr.沼に落ちました(担当云々は置いといて)。てことで世に言う情報局ですね。ジャニーズジュニア情報局の門を叩いたわけです。

あれ、お得ですよね。担当以外のライブダイジェストも見放題。しかも結構もりもりな内容で。元々ジャニヲタなので、ジャニーズのライブ大好きですから担当関係無く片っ端から全部見たんですよ。

そしたら一つ気づいたことがありまして。

 

嵐、多くね?

 

いや、そりゃね?私が「この曲はこのグループ!」って自信を持って言えるのって嵐、関ジャニ∞ジャニーズWESTくらいなんですけど。後のグループはシングルと有名なアルバム曲くらいしか知らないですけど。

それでもめっちゃ嵐聞くなって思いました。どのグループもね、平均2曲くらい出てくるんですよ嵐の曲が。

もちろんダイジェストだから、ダイジェスト作ってる人がめちゃめちゃ嵐好きかもしれないって話は置いといてですよ。それでも30~40分のダイジェストで2~3曲、多くて4曲。10分ほどのダイジェストでも1~2曲。

あまりにも多い!

だからなぜこんなに多いのかなって考えてみました。

ここから考察に入ります。何度も言いますが、ジャニヲタ10年目にしてようやくJr.沼に足を踏み入れたヲタクの戯れ言だと思って読んでくださいね?不快に思う人もいるかもしれないしね。

 

①曲数が多い

なにせ曲数がめちゃめちゃ多い。シングルは夏疾風までで55枚、アルバムもベスト抜いて17枚?かな?とかです。たぶん曲数はざっと400曲くらいあるんじゃないでしょうか。うん、多い(笑)

Jr.の彼らは数ある先輩の曲や、数あるジャニーズの曲、ジュニアの曲からセットリストを作るのでしょう。自分たちの曲だけ(特別なメドレーを除く)から選ぶデビュー組よりある意味大変です。だって限りない。ジャニーズ全体だと余裕で1000曲は越えてるでしょ。

その中から選ぶとなると、それは自ずと曲数が多いグループが多くなるのは自然の摂理ですよね。

 

②わかる人が多い

私、ジュニアのライブ映像見てて思うのが「めちゃめちゃ難しくね?」なんですよ。だってデビュー組のライブってさ、基本自分たちの曲しか歌わないじゃないっすか。記念メドレー的なやつは置いといてね。だからそれまで発売してた曲を頭に入れてたら、知ってる曲しか出てこないし、C&Rも余裕だし。

だけどジュニアのライブって色んなグループの色んな曲出てくるでしょ。しかもグループ内のユニット曲とか出てくるし。デビュー組担しててもそんな全曲網羅できるのはほぼあり得ない。ジュニア担の人ってライブ行った時、「この曲何て言う曲だろう?まあかっこいいからいっかー」的な感じでペンラ振ってるんじゃないのかなーって思うんですけど。

じゃあですよ。少しでも盛り上がってもらおうと思ったら知ってる人が多い曲のがいいですよね。嵐なら有名な曲も多いし、単純にファンクラブ会員数だけ見ても多い。だから選んでるのかなと思うわけです。

 

③カバーしやすい

まあ単純な内容なんですけど、カバーしやすい曲多いなって思うんですよね。やっぱりカバーする上で、難しいリズムとか音程の高低とかめっちゃしんどいのあったらやりにくくね?ってなるでしょう。歌いやすい歌というか。しかも「歌ってー!」とかやるときも難しかったら元も子もない。何の拷問だよって話ですしね。

 

④自分たちのアレンジがしやすい

前置きしておくとここが一番ちょっと誤解されるようなことを言うかもしれないんだけど。嵐の曲って曲自体のイメージというか世間の植え付けというかが薄いかなって思ってて。変な意味じゃなくてね。

ライブ映像見てたら、その曲の本家のイメージが強い曲って結構そのままの振り付けだったりでしてるんですよ。例えば、青春アミーゴとか硝子の少年とか。その曲のイメージが強いって良いことなんですよ?でもそうするとさ、「この曲はこのダンスじゃないと気持ち悪い」ってなる人が絶対数いるわけですよ。

それを考えた時にじゃあ嵐の曲は?ってなると、嵐の曲をたくさんは知らない人、ジャニーズをあまり知らない人が聞いても「これは嵐の曲だ」って言える人が多いのにも関わらず、ダンスとかにそこまで強いイメージが無いと思っていて。嵐ファンをしててもシングルのサビをちょっと踊れるくらいのレベルなんですけど。だからあまり詳しくない人は余計に知らないかなと。

そしたら、自分たちのアレンジをしやすいじゃないですか!振り付けができるグループはオリジナルの振り付けてみたり、本家はファンと踊る曲じゃなくてもアレンジして一緒に踊る曲にしてみたりね?それでこそジュニアの醍醐味。

 

以上の4つより、私はジュニアを嵐を歌うのだと考えます!

最後に主観たっぷりのジュニアが歌う嵐曲BEST3を置いとくね!!

 

 

第3位 愛を叫べ、ファイトソング、エナジーソングetc.

盛り上がり系ソングですよね。前述したことと全く違うこと言うけど、結構本家と同じ感じでやってる。ダンスとかもそのまま。曲知らなくても盛り上がれるからかなと。

 

 

第2位 Love so sweet

これはね!!誰もが知ってるもんね!一緒にやりたいもんね!らーぶそーすぅいー!ってね!ダンス変えてたりするのよく見る。この曲が一番今回の考察に当てはまるのかもしれない。

 

 

第1位 T.A.B.O.O.(僕の見ている風景 櫻井翔ソロ)

これはマジで多い。なんで!?って言うくらい多い。我自担HiHi Jets猪狩蒼弥氏もやったんですけどね。

言うたらシングル曲でもなけりゃ、5人曲でもない。一介のソロ曲ですよ?そりゃあ発表された時は櫻井担引いては嵐界隈を騒がせた一曲ですけど。本人曰く「俺だけR18」の名曲ですけど。もちろん私も好きですけど!!

ソロでやってたり、グループでやってたりと櫻井翔氏が知らないであろうところで様々なバリエーションで披露されるT.A.B.O.O.

みんな、エロい方向性に飛びすぎじゃない?もうちょいいいとこなかった?いや、私は好きだからいいんよ?もっとやれ?って感じですよね。すいません何言ってるか自分でもわかんなくなってきたね。

 

まあこんな感じでジュニア担になってまだ数ヶ月の野郎は思ったということです!これからも嵐の曲カバーして、輝かせていこうぜ!良ければこちらの需要も満たしてくれよな!(強欲)

 

最後まで読んでくださりありがとうございました!

 

 

 

 

まさかまさかのお話

皆様、こんにちは。

今日も明日も明後日も濵田くんとチョコミントの関係性について研究しております。かなるです。

 

いやまあ、前置きは置いといて。今回ブログを書いた大きな理由がですね、題にもある通り、我が身にまさかまさかのことが起きたからなんですよね。これはマジで過去の私にタイムスリップして教えてあげたい案件。

 

何かと言いますと、私今まで友達の前でも自分の中でも

「私は年上しか好きにならない!!!」

と公言しておりました。

実質好きになる自担は10個以上は上。ジャニーズ関係なく、リアルでも年上がタイプでした。自覚したのはたぶん6歳とかだった気もします。そう、そんなあくまでも年上を重視してきた私が!この私が!

なんと!

なんと!

なんと!

 

 

年下に落ちました!!!!

(ゴチのピタリ賞参照)

 

 

いやあ。まさかまさかですよね。ジャニヲタ友達にもジャニヲタじゃない友達にも散々言われました。「嘘だろ」と。そう思うよねー。でもこれが聞いて驚け嘘じゃない。自分でもびっくり。

 

そして私が年下という世界に足を踏み入れたきっかけを作ったのはこの彼。

ドン!!!


f:id:chocomintwest:20180819012452j:image

 

えーやーだーなにーー好きーーかっこいいーーもうなんなのーーかっこいいきゃーー

申し訳ありません。取り乱しました。彼のことをご存知の方もご存知じゃない方もいらっしゃると思います。

彼はと言いますと

HiHi Jetsの猪狩蒼弥くん!!!

ですねー。いやー好きだわ。

 

私が彼にドボンしたのは忘れもしない2018年8月10日放送の少年倶楽部です。彼が所属するHiHi Jetsはメンバー紹介ラップを披露していました。(後に#だぁ~くねすどらごんというなかなかDKらしい曲名を知る)

いろんな界隈でこれはヤバいと評されたあのラップ。実は私は東京観光の帰りの新幹線の中でしてリアタイできませんでした。ジャニヲタの友からのLINE

「今日のHiHi、めっちゃいいぞ」

それまで全然HiHiちゃんを見てなかったクソ野郎の私は

「あ、そーなんやー」

くらいに返してました。たぶんそんなにハマらずに「かっこよかったねー」って送る予定でした。

でも予定は崩れるものです。

まあいつもの通りWEST出てないしーってな感じでなんとなーく少クラを再生しました。割と序盤でだぁ~くねすどらごん始まる。その時の私

 

 

 

 

「え????」

 

いや、もうこの一言に尽きるわ。

 

私事ですが、ジャニーズのメンバー紹介ラップがどのグループのも大好きでして。自担じゃないグループもそれだけは血眼で調べるくらいには好きなのね。そしてこのだぁ~くねすどらごん。 

 

超イイ!!!!

(cv.葵伝二郎)

 

 

韻の踏み方、すぐにわかるメンバーの個性と立ち位置、キャラ、C&Rの楽しさ、アドリブで毎回ドキドキできるセリフパート

その全てにおいて素晴らしい!!

そして最初から真ん中でローラーを華麗に乗りこなしながらバチバチのラップをする猪狩蒼弥くん。それだけなら落ちなかったかもしれないけれど、セリフパートでなんて言ったと思う?

 

「お腹減った~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は????

なにそのかわいさ。今までのバチバチはどこ行った?え?

そうですね。もうこの時には猪狩蒼弥という沼に落ちてたのかもしれない。ポチポチと調べてみると出てくる出てくるステマの数々。皆様ありがとうございます🙇

何気なく読んでると、

「だぁ~くねすどらごん 作詞:猪狩蒼弥」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は???????

 

まさか作詞までしたの?こんなきれいな韻の踏み方したのこの若干15歳の少年なの?え???

 

そう。もう私は彼に落ちた後でした。

ジュニアチャンネルをちゃんと見てみると、本当に15歳?もしかして中身は35歳とかじゃないの?ってくらいの圧倒的語彙力と思考力。それに加えきっちりしたアイドル精神。ああ、この子は天才と秀才を掛け合わせたような子だと感じました。

 

そしてHiHi Jetsというグループ自体の魅せる力の大きさ、ローラースケートを最大限に活用するパフォーマンス、顔面力。こんなに素晴らしいグループなぜ私は見てこなかったんだ!と自分を殴りましたね。

 

 

こうして私は猪狩蒼弥、HiHi Jetsの沼にダイブしたのでした。特にオチもなく、ごめんなさい!読んでくださりありがとうございました。またジュニアの話も振ってくれると嬉しいです。こんなド新規ですがどうぞよろしく!

 

ジャニヲタ受験勉強のススメ

 

こんなお題を頂いたので、私が昨年経験したことと他の友達等を見ていた経験談よりお話させてもらおうかなって思います。

 

でも私が華の女子大生じゃないんで、とりあえず女子大生への道のアドバイスにしますね!ごめんなさい🙇🙇

 

生粋のジャニヲタの私にとって昨年一番苦労したのは「ヲタ活との両立」でした。

中には1年間ジャニーズから離れて勉強に専念する!という方もいるでしょう。それも一つの手だと思います。でも私からするとそんなことできるわけ無い!

受験期間だろうがなんだろうが自担の仕事は追いたいし自担のビジュのチェックは怠りたくねえ!

ってことで両立しようと思い立ちました。

 

じゃあ今からなのでとりあえず夏休み終わりまでのジャニーズスケジュールを立ててみましょう。発売はありますか?ツアーはありますか?

私の場合、シングルもアルバムもツアーもある結構忙しめな感じでした。

受験のために我慢はしたくない!早く聞きたいし早く見たい!ライブも行きたい!

ということで私が決めていたのは

「やりたいことは早く終わらす」

です。よく「楽しみは後で取っておけ」と言いますが受験期間においては真逆にした方がいいかと思います。ずるずる見たい聞きたい気持ちを引っ張る方が余計気になって集中できないと思うので。

①シングル

これは基本DVDの長さが短いと思います。本編、メイキング含めても40~45分以内には終わるでしょう。両A面であっても1時間ちょっとあれば終わるんじゃないでしょうか。だから私は手に入れたその日に見切る!残さない!を心掛けていました。

②アルバム、コンサート円盤

こちらは各グループ違いはあれど、結構な長さがあると思います。なので私はとりあえずその週の土日まで我慢。土日に見切りましょう。できれば何も予定が無いなら土曜の方がいいかもしれないです。一応日曜は次の日学校だからね。

③曲

これは今の時代アプリやiPodなどいくらでも聞く手段があると思いますが、私はiPodなのでこちらは発売日の夜(フラゲ日だとiTunesに無いので)にすぐ取り込みました。通学時間も曲を聞ける有効な時間!勉強しながらでも良し、曲に集中するも良し。朝から自担の声で耳を癒しましょう。

 

はい、ここまではまあどうにかなりますよね。でもここで受験生ジャニヲタが直面する壁。

 

 

 

ライブはどうする??

 

ですよね~。そうなりますよね~。私もなった。大丈夫。(何が)

私の友達にはやっぱり今年は行くのを我慢するって声がやっぱりライブに関してはめちゃくちゃ多い!!

でも私からしたらなんでそんなことできるの?

ライブ入りたくない??めちゃくちゃ入りたくない????

って話ですよね。

ライブあるなら申し込みたい、当たったからには入りたい。じゃあどうしよう。

 

入ればいいじゃん? 

もう一回言うね?

 

 

 

入ればいいじゃん???

(謎の斜体)

 

受験生といえど我慢はよくない!

入らないと決めたとはいえ、やっぱり演出気になって気づけば画面には馴染みのフォロワーさんが並ぶ青い鳥さん開いてるでしょ?ぽちぽちっと検索欄にツアー名打ち込むでしょ?そしたら出てくるのは予想外のセトリ、目を剥くファンサ、自担のビジュが変わったという報告。あれれ??気付いたときには手はチケツイ探してない??#○○譲とかで検索してない??

 

はい!これこそ悪循環

そんなことするなら入りましょう。ちゃんと頑張って自名義で当てて、定価で正規にきちんと入りましょう。(当たるか当たらんかは知らんけど)

 

でも普段のツアーみたいに各地回って、最低3公演は入る!とかは止めた方がいいと思います。一応仮にも受験生。1つの公演に命を懸けて!その公演楽しまないと死ぬくらいの勢いで!楽しみましょう!

私は幸いなことに(かどうかは知らんが)、夏休みの初日?終業式の日でした。なのでその1回楽しんでそこからはもう勉強した!死ぬほど勉強した!塾の自習室に閉じ籠って耳にイヤホン突っ込んで(もちろん耳にはジャニーズの栄養を)お昼食べながらも参考書開いて的な。塾にいるときは勉強しかしない!と決めてしてました。懐かしいね。

 

まあ、てな感じです。夏休み終わりまではそうやってました!じゃあ最後に3つ!今の時期にはきっと誰も言ってくれないであろうことを言っときます!

 

①使えるものは使っておけ

使えるものというのはそう、指定校推薦です。自分の高校に志望校の指定校推薦があり、手を挙げられる状況ならダメ元でもいいから挙げた方がいい。指定校が無くても有利に進められる推薦等があるなら受けてみた方がいい。やっぱりこの時期はまだ「長い間机に向かった者が偉い」みたいな風潮の時期ですが、そんなこたぁない!指定校だって立派な進学方法です。指定校のためにわざわざ行きたくもないところに行くのはどうかと思うけれども、行きたいところがあるなら遠慮するな!元気よく手をあげよう!
f:id:chocomintwest:20180525020148j:image

(参考画像:ふじいりゅうせいくん)

 

②自分を悟れ

この時期に言うことではないだろうけれども言わせて頂きます。ある日突然、志望校が絶対に無理だということに気付く日が来ます。悟るのです。「あれ?このままどれだけやっても無理じゃね?」って。そしてそれはただの杞憂の人と、本当に無理な人の2択です。もちろんそこからさらに死ぬ気でやったら絶対伸びると思います。

でもね、やっぱり人間だから一度無理って思っちゃったら何やっても「あ、無理」って思っちゃうの。たぶんここで私が塾の先生なら「大丈夫!無理じゃない!勉強どんどんしろ!」って言うんだけど、私しがないコンビニ店員だから。L○W○ONの店員だからさ。もちろん頑張れる人は頑張ったらいいと思います。でもどうしても無理って思うなら悟ってしまったなら、ある程度の妥協は必要です。浪人してもいいなら別だけど、現役にこだわるなら現実を見なきゃいけない。現実は早く見た者勝ちです。そこも気にして勉強頑張って!

でもここで注意なんだけど、悟ることは自分でしてください。他人に「諦めろ」って言われて諦めても後で絶対後悔する。ほら、

GOD DAMN(ジャニーズWEST 好評発売中のアルバム WESTival 通常版収録 濵田崇裕神山智洋ユニット曲)

でも言ってるでしょ?「己の限界なんて決められてたまるか」って。だから自分の限界は自分で決めましょ!

 

③青春を謳歌しろ

最後!受験生といえど高校生!青春を謳歌しようじゃないか!!合法で制服を着れるラストの1年!コスプレじゃないぞ!着て青春を謳歌しよう!私の学校制服無かったけどね!!勉強もして!青春を楽しんで!

 

あーあ。私もはまかみりゅせと買い食いして帰りてえええ
f:id:chocomintwest:20180526214836j:image


 

あー長くなってもた。私ブログになると長くなりすぎるんよね。うんうん(知らんがな)

てことで!私のジャニヲタ的受験アドバイスでした~!全国のジャニヲタ受験生のみなさん!それ以外の受験生のみなさん!頑張ってくださーい!サクラサクですよー!

 

 

※長くなったお詫びとまとめとして私の好きな濵田くんの言葉を授けます
f:id:chocomintwest:20180526214330j:image
 

 

 

 

 

 

もう春だから

もう春ですから。これを書いてる時はGW入る間近ですから。ドライブの季節でしょう?ドライブには休憩が付き物でしょう?それならやってしまいましょう!

 

サービスエリアとWEST

 

エントリーナンバー1 重岡大毅

大毅といったらやっぱりほら学生になるやん?(いきなりドライブじゃない)

 

高校入って初めての野外活動の帰り道。みんな学校のジャージのやつね?

腕も足もジャージまくってる大毅好きだね?

皆さんも自分の学校のジャージで想像してみよう。はい、眼を閉じて。考えて。

 

 

 

 

好きだね?

 

 

 

各々サービスエリアでお土産とか買っていいよーって時間になって、家族やら、部活やらにみんな買ってるけど、女の子は部活入ってないし、家族にはもう買えたしで暇。友達も部活の方に行っちゃったから一人でサービスエリア内をふらふらしてたら後ろから誰かにドンって押される。振り返る

大毅立ってるよね~~~

『お前何してんの』

「別に何もしてない」

『ふーん』

(同じ中学で何の運命か3年間同じクラスになったからそこそこ仲良いやつ。しかも同じ高校行ったやつ。卒業式の時に『またお前と一緒か!』「こっちやって重岡と一緒は嫌やわ!」『そんなん俺もやわ!』的な会話繰り広げた)

サービスエリアの外にある屋台みたいなとこらへんを結局二人でふらふらしてたら見つけたよ、ソフトクリーム。ご当地の味でも何でもない普通のソフトクリームだけど見たら食べたくなりますよね。例に漏れずこのお二人も。

『お前アイス好きなん』

「好き」

『ふーん。食べよーや』

「奢って」

『なんでやねん』

「ケチ」

『しゃーないな』

結局奢ってくれる大毅優しい。好きだわ。

大毅が奢ってくれたソフトクリーム二人で食べてたら、コーンの最後女の子失敗しちゃって下からソフトクリーム漏れてくるやつになっちゃった。誰しも人生で一回はなるやつ。

「ヤバいヤバいヤバい」

『お前www何しとんねんwww』

「うるさい!」

でとりあえず下から吸ってセーフ。服は汚れずに済んだ。ソフトクリームの一件で結構二人できゃっきゃしたよねー。端から見たらカップルだよねー。うわー、絶対後で噂にされるやつだよー(お前誰だよ)

それでとりあえずソフトクリームを守ったけど、手がベタベタになっちゃった女の子。

「手洗わな」

『トイレ行く?』

「行く」

ってこの時には大毅さらっとソフトクリームのごみ持ってくれてるから。好きだな。

トイレから出てきて、時間的にバス戻ろうかってなる。高校のクラスは別だから別のバス。女の子のバスに着いたとこで

「じゃあ」

『おす』

ってバスに乗ろうとしたら

『やっぱりお前とおるとおもろいわ。これからまた3年間よろしくな』

頭ポン

 

もーしーもーうんめいのひとがいるーのーなーらー!うんめいのであいがあるならー!!

すいません、取り乱しました。

アオハルかよ。

 

 

エントリーナンバー2 神山智洋

神山くんはあれかな。是非とも同じサークルで連絡事項なら二人きりで話したことあるけどそれ以外はみんなでいる時しか話したことないちょっと謎の男の子かな(前置きが長い)

 

じゃあサークルのキャンプにでもいってもらいましょう!みんながごちゃっと同じ車に乗って行くやつね。座ってる位置は女の子2列目、神山くん3列目的な。(またもやドライブじゃない)

 

途中トイレ休憩兼腹ごしらえ的な感じでサービスエリアに寄ります。ご飯食べてる人あり、お土産買ってる人ありな自由な感じ。

女の子はお母さんに「ご当地キティちゃんのストラップ買ってきて!」と頼まれお土産売り場へ。そしたら、ストラップ売り場でしゃがみこんで頭を抱えてるあまり話したことない同学年の神山くんがいました。あらかわいい。最初の印象は「髪の毛めっちゃ金髪やん」でしたけど。

女の子もキティちゃん買うためにそこに行ってみると、『どっちかなー。やっぱりキティちゃんの方がええんか?でもピカチュウもおる』って一人言をぼそぼそ神山くん。横からそーっと取ろうとしたら

『あ!○○さん!ちょっと聞いてもええ?』

じゃあ質問です。そんな子犬みたいな目で見つめられて断れる女がいますか?

 

 

 

 

いや、いない(反語)

「え、なに?」何気に初二人喋りでちょっと緊張な女の子。

『このご当地のやつやねんけどな、キティちゃんにしようと思っててんけどピカチュウとかチョッパーとかいろいろあってどれにしたらいいかわからへんねん(笑)』

って眉毛下げてる。かわいい。産んだ。

女の子はそんなことかってちょっと安心して相談にのってあげる。

「買って帰るのは男の子?女の子?」

『妹やねん』

ってピースフルかよ。

「妹さんならキティちゃんじゃない?」

『やっぱり?でもポケモンも好きやねん』

って二人でしゃがんで悩んでるのかわいいかよ。イトシイダヨ(古い)

 

『うーん。やっぱりピカチュウにする!ありがとう!』

「いえいえ!」

とここで決定したっぽい。さあ、女の子もお母さんのために選ぼうかなとしたところ、

『○○さんめちゃめちゃ話しやすかった!相談のってくれてありがとう!これからもよろしく。あ、今さらやけどLINE教えて?お礼したい!』

 

 

はい、確定。

 

仲良くなるの確定ですね。はい、ありがとうございました。はい、付き合って頂けると幸いです。 (ちなみにお母さんにはちゃんと買いましたよ)

 

 

エントリーナンバー3 濵田崇裕

私の夢は崇裕とドライブデートすることなのでドライブしましょう。(やっとドライブ)

 

濵田くんお花畑的なとこに運転して連れてってくれるらしいんでそれの帰りにしましょうか(確か先月くらいのポポロで言ってた)

付き合いたての初一日デートとかかしらね?

 

立ち寄ったサービスエリアは結構大きくて有名なとこだったので女の子が「行ってみたい!!」ってことでわざわざ立ち寄った感じです。

着いてすぐ女の子

「わーーー!!すごいーー!!テレビで見たまんま!!!」

って走り去ってく。くそっかわいいな。

その姿を

『怪我すんぞー』

って笑ってる彼氏崇裕。好き。恋。

一緒にお土産見て、名物グルメ食べて、よくわかんないご当地のガチャガチャして、カップルの聖地!みたいなとこがあったけど女の子〈たぶん崇裕くんはこういうの嫌いかな〉って思って行きたかったけど言わなかったら『よし!行くか』って手を引っ張ってくれるううう。SUKI。

「え、いいの?」

『いいのってああいうのは今のうちに行っとくべきやろ!!!』

「うん!」

ってかわいいな二人とも。女の子気づけよ!「今のうちに」は疑問持つとこだぞ!ってやっぱり付き合いたてだから気にしないよね。かわいい。

てことで二人でカップルの聖地的な写真撮って、そろそろ帰ろうかな時間。荷物車に積んでのタイミングでトイレ行っとくかってなります。(もっと早く行けやって言っちゃダメ)

双方トイレ行ったら女子トイレがそこそこ並んでたので少し遅くなってしまった女の子。

「ごめん🙏ちょっと遅くなっちゃっ....た」

『おー。待ってた』

で女の子が見た姿はトイレの横の喫煙スペースでタバコ吸ってる崇裕。私はめちゃめちゃ好き。

でも女の子、崇裕のタバコ初めて見たんよね。知ってたよ?吸ってるらしいってのは。でも見たことなかったし、臭いも全然しなかったから〈本当に吸ってるの?〉って若干疑ってた。でも見ちゃったよね。よくわからないドキドキにさいなまれる女の子。それに全く気付かない鈍感崇裕。

『ん?どした?』

「いや.......なん...でもない!行こ!」

『おっしゃ!帰ろ』

って車までなのに手を繋いでくる崇裕は天然なのか、はたまた計算か。なんにせよ好き。

『また来るか。一緒に』

でフワッと香った嗅いだことないタバコの香りに胸がきゅんとした女の子。

 

また一人崇裕の被害者が生まれました。

 

はい、崇裕の毒牙にかかった女の子が生まれましたとさ。タバコも魅力に見えてくるよ。頑張れ(謎の上から目線)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

てことで今回はとりあえず3人分で!後の4人は気が向いたら書くかもしれません!期待はしないでくださーい!

読んで頂いた方ありがとうございました!それでは皆様良いGWを!

 

 

 

 

 

 

 

WEST的王国物語~闇~

前の記事~光~の続きです。こちらから読んでいただいてもまあ支障は無いですが、伏線的に光から読んでいただけると幸いの極みでございます。

そしてやっぱり闇ですので、光よりは闇的な表現を含みます···。ご了承を

 

 

〈ダークサイド〉

タカヒロ···ボス直轄部隊隊長

基本目が死んでます。私の大好物です。はい。

ボス直轄部隊と聞けば誰もが恐れる最恐最悪部隊。彼らが動けば国の一つや二つ、1日かからずとも潰せると言われるほど。その部隊の隊長と来れば肩書だけで剣を上げずとも戦えるくらい恐れられる存在。そしてタカヒロは名実共に歴代最強であった。彼の目は海の底より冷たく、人を何人殺しても表情は一切変わらない。今までどれ程の人を殺してきたか数知れずであった。しかし彼は昔からそのような男では無かった。なぜなら彼は王族出身なのだから。

タカヒロは昔王国騎士団次期団長と噂されていた。確かな実力、誰からも愛される人の良さ。年が近くいつも一緒にいたジュンタとは「天才軍師と最強騎士」と国中の女性たちのハートをわしづかみにしていた。団長になるには申し分無かった。だが、彼の人生はある一つの戦いを境に大きく変わっていく。

その戦いは今までで一番大きな王国と組織との争いであった。もちろん王国騎士団も参戦し、戦果を上げた。だが同時に多くの死者を出した。タカヒロはその激しい戦いの第一線にいた。そのチームのリーダーとして指揮を取り、奇跡的にチーム誰一人欠けることなく城に帰ってくるはずだった。部下の一人がいきなり姿を消した。その事に気付いたのはタカヒロだけで、他のメンバーは気にも止めなかった。探しに行かねばならないが、もしチームで動いたら見つかるかもしれない。そしたら彼らが死ぬ。彼は一人で激しい戦禍の中に飛び込んでいった。それが彼の終わりの始まり。部下が連れ去られたであろう細道に入った瞬間タカヒロの意識が途切れた。目を覚ますと見知らぬ天井、担架らしき物にくくりつけられた身体。そして自分を取り囲む組織の奴ら。俺死ぬんやな、やらかしたわ、一回だけでも女の子と付き合いたかったなと思いを巡らせていた時、頭上から「どっちがいい?」と声が降ってきた。自分に話しかけたのがこの人懐っこい犬顔の男ということに気づくのは遅くなかった。犬顔の男はこう言った。「君の剣の腕を見込んで選択肢をあげる。1つめはこのまま担架ごと600℃の炎に突っ込まれる。2つめは王族での記憶を全部消して我が組織に仕える。二つに一つやろ?」タカヒロは決めていた。「殺してくれ」すると犬顔は「そう言うと思った(笑)だから絶対殺してやらへん」と笑い、タカヒロは何かの薬品を注射されまたそこで意識が無くなった。目が覚めた頃には自分がなぜここにいるのかも今まで何をして来たかもわからなかった。王族での暮らしはタカヒロの頭に戻ることはきっと一生無い。

それでも彼は持ち前の人の良さで組織の中でも慕われた。記憶を無くしても剣の術は身体が覚えていたのですぐに組織一となった。ある日、まだ小さな子供がタカヒロに話しかけてきた。「僕をあなたの弟子にしてください!」彼は変わった子だ。組織にいる子供たちは基本的に目に生気が宿っていない。なのに彼はキラキラとしている。その日からいくら断ってもノゾムは絡んできた。諦めるだろうと踏んで彼の年齢じゃ到底できっこない条件を出してみたが、いくら失敗しても少年は突き進んできた。とうとう根負け。弟子にすることを決めた。そのすったもんだの間、組織の活動も落ち着いていた。平和な日々が続いていくと思っていた。

突然組織の幹部に呼び出された。「この町を壊滅させろ」その町は小さくてのどかなきれいな場所。でも組織の命令は絶対。タカヒロを含めた部隊でその町の壊滅をスタートした。町外れの小さな家までたどり着くと、中にはベッドに寝ている女性がいた。そして傍らの写真立てにはいつも絡んでくるノゾムの写真が入っていた。いつも鈍感なタカヒロでもさすがに気付いた。この女性はきっとノゾムの母親。躊躇った。でも組織からの命令は壊滅なのだ。壊滅とは町民全員の消去、町全てを焼き払うことを意味する。少しでも隙を見せれば、組織の威厳に関わる。タカヒロは刀を女性の首筋に当て一気に引き抜いた。

壊滅作戦から数日。タカヒロは自分のしていることに疑問を抱き始めていた。ノゾムの顔を見る度に罪悪感で死にそうになる。タカヒロが思い悩んでいるある日、ノゾムが組織から消えた。裏切り者が表れたと組織では大騒ぎになったが、彼は優秀だということをこの組織で一番知っているのはタカヒロだ。きっとノゾムなら逃げ切れる。そして数日後ノゾムは王国騎士団に入団したらしいという噂が入ってきた。いくら組織でも王国に入られてしまったら手が出せない。タカヒロは内心ホッとしていた。ノゾムのこれからの人生が幸せであるように願って。そして自分も組織を抜ける決心をした。その事をボスに報告に行こうとした矢先、またタカヒロは意識を失った。目を覚ますと記憶の片隅にある狭く暗い部屋。そこにいたのはあの時と同じ犬顔の男だった。「今なーあんたに抜けられたら困るんよね(笑)強いし。やから、脳に細工するわ!」「え?」「あんたの脳から悲しいとか寂しいとか罪悪感?的に感じる感情を全て消す。ほな!またー」と男は出ていった。その日を境に彼は人間では無くなった。こうして世にも恐ろしい殺人兵器恐怖の隊長タカヒロが完成した。

 

リュウセイ···史上最恐の殺人研究

流星さんの白衣とメガネが見たいとかそういう理由じゃないです。ほんとに。ええ。

組織の薬品関係を一手に引き受けるマッドサイエンティスト。彼の力を使えば、毒薬、生物兵器覚醒剤など何でもござれ。

幼くして両親を亡くしたリュウセイはいわゆる「天才」だった。勉強の全てが理解できてしまい、面白さを感じることが無かった。施設に引き取られてからもその天才っぷりは健在で、少し話題になった。そして秀でていたのは頭脳だけでなく、端正な顔立ちもであった。 彼はいつからか「神童」と呼ばれるようになり、リュウセイの話を聞き付けた政府が国として彼を引き取る話が出た。自分の身に興味が無かったリュウセイはされるがまま国に引き取られ、いきなり田舎町から大都会に引っ越した。そこでリュウセイは都会の進学校に通うことになった。その進学校リュウセイは顔立ちや頭脳も相まって主に男子生徒からいじめにあった。なかなか壮絶なものだったが、リュウセイは全く気にしてなかった。そもそもリュウセイは他人、そして自分にさえ興味が無かったから。彼がいじめられていると気付いた政府が対策として学校に行かなくていいようにした。それからリュウセイは政府が用意した部屋に軟禁状態で様々な研究をさせられた。彼の周りの大人たちはリュウセイをやれ医者だ、やれ政治家だと囃し立てた。それでもリュウセイは興味が持てず、大人たちは頭を悩ませた。

ある日、リュウセイは研究所の前にある砂浜に出た。そこに研究所から逃げ出した1匹のマウスがいた。リュウセイはほんの興味本意でそのマウスを捕まえ海に沈めた。その時リュウセイは得体の知れない高揚感に包まれた。マウスを沈めたり上げたりすることが今までに感じたことの無い感情を得ることができた。そう、彼は生まれながらのサイコパスだった。人を救うよりも壊す方に魅力を感じたのだ。やっと自分の性格を理解したリュウセイだったが、だからといって研究所から解放されることは無かった。楽しくもない日々を過ごし、時に動物の命を奪う。これが永遠に続くと思っていた。あの方が来るまで。

あの方とは組織のボス。施設に囲われたリュウセイの目を見てすぐ「うちの組織に入らないか」と言った。組織が何かも知らないのに、リュウセイは本能で「この人なら好きなことをさせてもらえるかもしれない」と感じた。そして数日後の深夜リュウセイは組織へと加入し、世にも恐ろしいマッドサイエンティストへの道がスタートした。(ちなみに流星はその後の訓練により射撃もプロ級)

 

トモヒロ···組織が誇る天才暗殺者

神山くんって本当に暗殺とか上手そうじゃない?器用だし。うんそれだけ。

トモヒロは志願して組織に加入した。彼がいた施設を組織が壊滅させようとした時、トモヒロ自身がここでこのまま死ぬならとそこにいた組織の人間(たまたま幹部だった)に「俺を入れてくれ。絶対使えるやつになるから」と懇願した。トモヒロの目を見た幹部の男があの方に相談したところ、「面白い。入れてみよう」とあの方の興味本意で加入。訓練を受けた。訓練がどんなに激しくても、どんなに罵られようともバカにされようともトモヒロは耐えて耐えてついに訓練生トップの成績までたどり着いた。将来は幹部を約束されているとまで言われた。そしてトモヒロには尊敬する人が出来た。剣の訓練指導をしていたタカヒロだった。素晴らしい剣さばき素晴らしい身のこなしはトモヒロを惹き付けるには充分だった。でもなかなか話しかけられる存在では無く時々質問をするだけだったが、それでもトモヒロは満足だった。だが、そんな日々を乱す新たな訓練生が現れた。ノゾムとかいったその男は急に来たくせに、優秀だった。そして何より自分が尊敬して止まないタカヒロに馴れ馴れしかった。ノゾムの行動がいちいち鼻についた。

その当時組織の訓練生の中で戦って誰が一番か決めるというのが流行っていた。トモヒロは断トツで強かったため、誰からも勝負を求められなかった。だがノゾムが続々と訓練生を倒していってるらしいという噂が耳に入った。そしてもう闘ってないのはトモヒロだけらしい。みんなにせがまれ、ノゾムと決闘することになった。トモヒロは内心余裕だった。いくら強いとは言ってもここまで努力をしてきた自分よりは確実に弱いだろうと。でもその余裕は一瞬で打ち砕かれた。トモヒロはノゾムに負けたのだ。しかもわずかな時間で。後から聞くと一番長かったらしいが、そんなことは問題ではない。負けたのだ。これまで血が滲むなんてもんじゃない努力をしてきたトモヒロにとって、それは今までの努力を捻り潰されたのと同じだった。しかも尊敬するタカヒロの弟子として認められたらしい。自分がいくら願っても届かなかった席をいとも簡単にノゾムは手に入れた。そして今まで組織内での地位は確約されていたのに、一度負けた者に周りは冷たかった。「あいつもどうせ負けたのか」「大したこと無かったな」「一番競ったらしいぞ」「結局は負け犬だけどな」毎日のように周りはトモヒロから離れていった。

そんな時ノゾムが組織から消えた。組織中が大騒ぎだったがトモヒロはほくそ笑んでいた。どんな形であれノゾムは組織には帰ってこられない。ということはまたトップはトモヒロになるのだ。またみんなが褒めてくれるのだ。でもそんなに甘くはなかった。ノゾムが消えて一番罵倒されたのがトモヒロだった。訓練生のリーダーだったトモヒロは「何をしていたんだ」「お前が悪いんだ」と叱られ、最終的に「負けた腹いせにお前が消したんじゃないのか」とまで言われた。トモヒロは理不尽に耐えきれなくなった。そんなある日、組織のスパイから声をかけられた。「なんか大変そうやなあ。俺な!トモヒロは絶対暗殺者に向いてると思うんよ。そっちの仕事空いてるけど良かったらどう?」と。人を信じられなかったトモヒロは誘いに乗った。そこでトモヒロは天性の暗殺の才能を発揮した。自分が輝ける場所はここだと確信したトモヒロは暗殺者という暗く狭い人生に身を投げた。

 

アキト···組織一謎めいた明るいスパイ

この物語でたぶん一番怖いです。照史くんにこんな役して欲しいなって。笑顔で人を陥れるような。実はちょいちょい出てきてるよ。

アキトは組織では異質な存在だった。暗く重い雰囲気が流れる組織において、彼は常に笑顔、そして常に明るかった。彼のことを何も知らない連中からすると、いつもヘラヘラしてるちゃらんぽらん野郎。だが、彼と少しでも関わると気づく。彼は只者では無い。彼の頭の中は到底誰にも理解できないほど入り組んでいる。そして彼が本気を出したところを見た奴はどこにもいない。

そもそも彼はあの方の子供である。子供と言っても正式な子供ではない。あの方と愛人との間にできた要するに隠し子。しかし、真相を知る者はこの世にアキト本人とあの方しかいない。真実を知る者は皆死んだ。アキトの本当の母は彼を産んでからすぐ事故死。一人になったアキトをあの方は引き取った。幼い時から賢かったアキトは自分の生い立ちや、母がされたことなど自分で調べた。調べる内に組織幹部が、組織の跡継ぎの心配をして自分を引き取ることにしたことを知る。そして母は口封じのために事故に見せかけて殺されたのだった。それを知ったアキトはいずれ組織の長となるための英才教育を受けながら、幹部の弱みや野望を手に入れた。そしてアキトはやっと教育から離れ、一人前と見なされた。その時から彼の復讐は始まった。母を死に追いやった幹部を一人一人違う手で抹殺していった。組織の中では幹部たちが不自然な死を遂げたと話題になったが、犯人をアキトだと気づいたのはあの方ただ一人だった。あの方はアキトに謝罪し、「何が望みだ」と聞いた。望み?そんなのない。復讐ができればそれで良かった。復讐が終わったら自分も死のうと思っていた。でももし、組織に残れば他のいろいろな情報を手に入れることができるかもしれない。そう考えたアキトはあの方に言った。「ボスにはならへん。その代わりスパイにして」

あの方がしぶしぶ了承し、アキトはスパイになった。そして彼は持ち前の明るさと天才的な情報収集能力で、ある時は対立する王国のパン屋、ある時は人体実験、そしてまたある時は暗殺屋へのスカウトマンなど実に様々なことをした。アキトは才能を発揮して組織に貢献している。しかしやはり、彼の本気を見たことのある人は誰もいなかった。それを見せるのは母の前だけだったから。

 

 

 

 

 

WEST的王国物語~光~

↑ここから始まったファンタジーをそれぞれのキャラ設定等々考えました。

名前の後から設定始まりますが、最初の2文程度は当てはめた簡単な理由ですのであしからず...

※このブログは物語の内容に関して触れています。映像化される際には作品を見てから読んでいただきますようお願いします(今のところされる予定はありません)

 

 

 

 

 

 

舞台はある1つの王国。そこに住まう正義を貫く王族を守る使者たち。

そして、その王国の乗っ取りを企み暗躍する組織の物語。

 

〈ライトサイド〉

ダイキ···王国を救うたった一人の勇者

一番の勇者顔だからとかいう理由です。この物語の主人公であり、たぶんこの物語で一番の幸せ者。

実家は王国の外れの小さな田舎町。決して裕福と言える家では無かったが、父が営む靴屋も地元の住民たちが毎日のように訪れる。その技術を見込まれ、祖父の代から王族への靴の献上もしている。両親と妹と4人で幸せに暮らした子供時代。だがある日、父が王族に出入りしており、何かの情報源として使えないかと企んだ組織の下っ端グループに情報の人質として母と妹と一緒に捕まることになる。父が王に助けを求め、保護されたので命の危機に瀕することは無かったが、彼はその時にいくら「殺すぞ」と脅されても母と妹を守るために二人の前から退かず、自分よりもはるかに大きい男たちに立ち向かった。その姿を見たのが助けに入ったジュンタだった。ジュンタは彼ならこの世でたった一人しかなれない王国を守る勇者になれるかもしれないと「王族の騎士団に入らないか」とスカウトする。だが、ダイキは一旦断る。理由は「自分の将来の夢は父の後を継ぐ靴屋になること」だから。彼の言葉を聞いた両親は「こんな機会二度と無いのだから、一度やってみたら?無理なら諦めて靴屋になればいい。そこからでも遅くないよ」という(ジャニーズみたいな)理由で騎士団に入ることを決意。入団後は元来の運動神経の良さと天性の才能でメキメキと上達。そして、その人懐っこさにより王国の中での友達がどんどん増えていった。気付けば、騎士団随一といわれる孤高の騎士であり、ダイキが唯一話したことの無いノゾムと張り合えるレベルとされるところまできていた。それからなんだかんだあり(雑)彼は仲間と組織の撲滅のため、仲間とともに組織の総本部に向かうのであった。

 

ジュンタ···王族に代々仕えし天才軍師

やっぱりブレーン担当やしね。こういう役割になるよね。

ジュンタは王族に代々仕えている軍師の家系。彼の父や祖父も軍師だったので、産まれてからごく当たり前に英才教育を施され、王国の民たちと仲良くし、何事も無く軍師となった。そして彼は彼の父や祖父よりも優秀であった。訓練と称した他国との小さな抗争での彼の活躍ぶりは目を見張るもので、その抗争に一切関わってなかった王でさえ彼を褒め称えたほどであった。そうして彼は実に着々と王国の天才軍師への道を駆け上がって行った。誰もが彼に期待の眼差しを向けていた。ある一人の人物を除いて。その人物は彼の実の父親であった。まだ自分の任期中なのに、自分より明らかに優秀な息子に恐怖と嫉妬を感じぜざるを得なかったのだ。もし次自分ではなく息子が活躍すれば。もし次自分がヘマをすれば。きっと自分の立場に息子が立ち、自分は追いやられるだろう。次第に膨れ上がっていく恐怖に父は堪えきれなくなった。ジュンタが軍師を勤める、王子が率いる戦いにおいて父は嘘の情報をジュンタに伝えた。それでジュンタが地に堕ちれば良いという考えに支配されて。だが、見事にジュンタはその戦いを勝利へと導き王子とともに称賛を与えられた。逆に父の方はろくに考えられなかった策のため大敗を喫した。とうとう無理だと考えた父は自分の息子を殺そうとした。ジュンタは実の父親に殺されかけたのだ。結局作戦を実行する前に王子が気付き父親は逮捕。ジュンタの命は守られたのだが、彼は天才である。気付かなかったわけがない。そして彼は気付きながらも父を止めようとしなかった。それほどまでに仕事をする父が好きで尊敬していたから。その父に殺されるなら別に命など惜しくないと。

父が捕まり、王国の軍師として正式に任命されたジュンタ。国民は「最年少軍師」「天才」と拍手喝采を浴びせたが、ジュンタはもう信じられなかった。自分の策は本当に人を幸せにするのだろうか。父のように傷ついている人を自分が増やしてはいないだろうか。毎日疑念に借られていた。その時ある少年に出会った。ちょうど年はジュンタが父に殺されかけた時と同じくらいの少年だった。彼の目はどんな逆境にも負けず、常に正義に満ちていた。ジュンタは少年に思わずこう言った。「王族の騎士団に入らないか」

一度だけ自分の悩みをある男に相談したことがある。パン屋の男だった。彼は話が上手く、つい身の上話をしてしまう。自分の仕事が信じられないと吐露したジュンタにパン屋は「自分の仕事信じてる人にしかええ仕事なんかできひん。ジュンタくんはめっちゃええ仕事してるやん。じゃないと町の人はこんなに幸せそうには暮らせてないよ」と言った。その言葉が永遠にジュンタの胸から消えることは無く、その言葉のお陰でジュンタは組織に立ち向かう決心が着くのである。

 

 

ノゾム···何かを抱えた孤高の騎士

何かに悩む小瀧望が見たかっただけです。闇です。

彼はいつも一人。圧倒的実力があるものの、結束力が求められる騎士団において彼は問題児の扱いだった。なぜ彼は一人なのだろうか。その本当の理由を知る者は王族幹部の中でも一部だった。

ノゾムは元々敵対する組織の人間だった。組織が抹消しようとした小さな学校に通っていたノゾムは、組織が次世代の幹部に育てるための子供として捕らえられた。その子供たちに組織はこう放った。「君たちがここで頑張っているうちは君たちの家族の安泰は保証しよう。もしこの組織から逃げ出すようなことがあれば、その時は知らないよ」病弱な母と二人きりだったノゾムは母の治療費のため、母の幸せのためがむしゃらに過酷な訓練に耐え抜いた。一緒に捕らえられた子供たちはその過酷な訓練に耐えきれずどんどん離脱していった。そして離脱した奴らをそれ以降見ることは無かった。元々そこら辺には聡かったノゾムは本能で気付いていた。「この訓練に耐えられないと家族もろともこの世界から消される」

そんな極限状態の中でノゾムはある男と出会った。その男は他の仲間にいじられ、笑いあい、いつも周りに人がいる。この暗黒な組織の中では圧倒的に異質な存在だった。だが、剣を持たせると豹変。誰も彼に剣先ひとつ当てられなかった。ノゾムはどうしようもなく彼に惹かれ、彼を師とすると決めた。「僕をあなたの弟子にしてください!」ノゾムは彼に懇願した。返答は「俺になんか何も教わること無いで。他の人に頼み」ノゾムはいくら突き放されようと何を言われようと彼に食い下がった。そしてある日「じゃあ俺に一回でも剣を当てられたら弟子にしてあげる」ノゾムは必死で戦った。でもどれだけやっても当てることはできず、そればかりか彼は息も上がらなかった。何度も何度も立ち上がって挑んでいたら男は「もう俺の負け!弟子くらいしゃーないな!」ノゾムは泣いて喜び彼に執拗に付きまとった。その時に進んでいた計画には露ほどにも気付かずに。

ある時また師を追って組織内を探し回っていた時、組織幹部の声が聞こえた。「あの小さな町は壊滅させた意味でもあったのか」「町長が我らの秘密を握ったらしい」「それは大変だ。でも確か組織内の誰かの家族が住んでなかったか?」「あぁ、幹部候補生のノゾムとかいう奴の母親だろ」「下っ端か」ノゾムは頭が真っ白になった。母が死んだ?自分が頑張っている内は家族は安泰じゃなかったのか?その瞬間組織にいる意味を失った気がした。その夜彼は組織から抜け出した。こんな下っ端いなくなってもどうにもならない。もしかしたら裏切り者として消されるかもしれない。それでも構わない。もし消されなかったら?その時は組織に復讐でもしようか。必死で逃げた先には王国があった。あぁ、ここだ。思いっきり城門を叩いた。

最初はスパイだとかなんだとかで怪しまれたが、ジュンタとかいう軍師が「信じていい」と言ってくれた。そして晴れて俺は王族騎士団に入団した。だが、組織の訓練に比べ王族騎士団はぬるいにも程があった。みんな自分より明らかに弱い。まるで敵にならない。そんな退屈な日々を過ごす中、ある一人のヘラヘラした男が入団してきた。ダイキとかいうそいつは素人の戦いをしたが、中々にやる奴だった。何より自分と違うのは彼の周りにはいつも人がいた。そう、己の師のように。何かを変えるためノゾムはダイキに決闘を挑んだ。

決闘当日。決闘場に表れたダイキは剣を持ってなかった。ダイキを倒そうとしか頭に無かったノゾムにダイキは「仲間同士で討ち合っても意味無いやろ。やめようや」と言った。腹が立ったノゾムはダイキに向かっていった。だが、その剣はダイキに当たることは無く無惨にノゾムだけが転んで崩れた。その時に組織にいる内に無意識に植え付けられた「自分の邪魔をする奴は消せ」という思想に気付いた。組織から逃げたとは言っても未だに自分の思想は組織のまんまだ。きっと何からも卒業できてない。あの師からも。自分への嘲笑が漏れ出て止まらなかった。同時に涙も止まらなかった。そして組織に復讐では無く、立ち向かうことを決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すんごい長くなるのでダークサイドは次のブログに分けます!一人の分量を調節できません。そしてダークサイドはたぶんもっと重いです。