良くも悪くも

名前の通り沼にいます

WEST的王国物語~光~

↑ここから始まったファンタジーをそれぞれのキャラ設定等々考えました。

名前の後から設定始まりますが、最初の2文程度は当てはめた簡単な理由ですのであしからず...

※このブログは物語の内容に関して触れています。映像化される際には作品を見てから読んでいただきますようお願いします(今のところされる予定はありません)

 

 

 

 

 

 

舞台はある1つの王国。そこに住まう正義を貫く王族を守る使者たち。

そして、その王国の乗っ取りを企み暗躍する組織の物語。

 

〈ライトサイド〉

ダイキ···王国を救うたった一人の勇者

一番の勇者顔だからとかいう理由です。この物語の主人公であり、たぶんこの物語で一番の幸せ者。

実家は王国の外れの小さな田舎町。決して裕福と言える家では無かったが、父が営む靴屋も地元の住民たちが毎日のように訪れる。その技術を見込まれ、祖父の代から王族への靴の献上もしている。両親と妹と4人で幸せに暮らした子供時代。だがある日、父が王族に出入りしており、何かの情報源として使えないかと企んだ組織の下っ端グループに情報の人質として母と妹と一緒に捕まることになる。父が王に助けを求め、保護されたので命の危機に瀕することは無かったが、彼はその時にいくら「殺すぞ」と脅されても母と妹を守るために二人の前から退かず、自分よりもはるかに大きい男たちに立ち向かった。その姿を見たのが助けに入ったジュンタだった。ジュンタは彼ならこの世でたった一人しかなれない王国を守る勇者になれるかもしれないと「王族の騎士団に入らないか」とスカウトする。だが、ダイキは一旦断る。理由は「自分の将来の夢は父の後を継ぐ靴屋になること」だから。彼の言葉を聞いた両親は「こんな機会二度と無いのだから、一度やってみたら?無理なら諦めて靴屋になればいい。そこからでも遅くないよ」という(ジャニーズみたいな)理由で騎士団に入ることを決意。入団後は元来の運動神経の良さと天性の才能でメキメキと上達。そして、その人懐っこさにより王国の中での友達がどんどん増えていった。気付けば、騎士団随一といわれる孤高の騎士であり、ダイキが唯一話したことの無いノゾムと張り合えるレベルとされるところまできていた。それからなんだかんだあり(雑)彼は仲間と組織の撲滅のため、仲間とともに組織の総本部に向かうのであった。

 

ジュンタ···王族に代々仕えし天才軍師

やっぱりブレーン担当やしね。こういう役割になるよね。

ジュンタは王族に代々仕えている軍師の家系。彼の父や祖父も軍師だったので、産まれてからごく当たり前に英才教育を施され、王国の民たちと仲良くし、何事も無く軍師となった。そして彼は彼の父や祖父よりも優秀であった。訓練と称した他国との小さな抗争での彼の活躍ぶりは目を見張るもので、その抗争に一切関わってなかった王でさえ彼を褒め称えたほどであった。そうして彼は実に着々と王国の天才軍師への道を駆け上がって行った。誰もが彼に期待の眼差しを向けていた。ある一人の人物を除いて。その人物は彼の実の父親であった。まだ自分の任期中なのに、自分より明らかに優秀な息子に恐怖と嫉妬を感じぜざるを得なかったのだ。もし次自分ではなく息子が活躍すれば。もし次自分がヘマをすれば。きっと自分の立場に息子が立ち、自分は追いやられるだろう。次第に膨れ上がっていく恐怖に父は堪えきれなくなった。ジュンタが軍師を勤める、王子が率いる戦いにおいて父は嘘の情報をジュンタに伝えた。それでジュンタが地に堕ちれば良いという考えに支配されて。だが、見事にジュンタはその戦いを勝利へと導き王子とともに称賛を与えられた。逆に父の方はろくに考えられなかった策のため大敗を喫した。とうとう無理だと考えた父は自分の息子を殺そうとした。ジュンタは実の父親に殺されかけたのだ。結局作戦を実行する前に王子が気付き父親は逮捕。ジュンタの命は守られたのだが、彼は天才である。気付かなかったわけがない。そして彼は気付きながらも父を止めようとしなかった。それほどまでに仕事をする父が好きで尊敬していたから。その父に殺されるなら別に命など惜しくないと。

父が捕まり、王国の軍師として正式に任命されたジュンタ。国民は「最年少軍師」「天才」と拍手喝采を浴びせたが、ジュンタはもう信じられなかった。自分の策は本当に人を幸せにするのだろうか。父のように傷ついている人を自分が増やしてはいないだろうか。毎日疑念に借られていた。その時ある少年に出会った。ちょうど年はジュンタが父に殺されかけた時と同じくらいの少年だった。彼の目はどんな逆境にも負けず、常に正義に満ちていた。ジュンタは少年に思わずこう言った。「王族の騎士団に入らないか」

一度だけ自分の悩みをある男に相談したことがある。パン屋の男だった。彼は話が上手く、つい身の上話をしてしまう。自分の仕事が信じられないと吐露したジュンタにパン屋は「自分の仕事信じてる人にしかええ仕事なんかできひん。ジュンタくんはめっちゃええ仕事してるやん。じゃないと町の人はこんなに幸せそうには暮らせてないよ」と言った。その言葉が永遠にジュンタの胸から消えることは無く、その言葉のお陰でジュンタは組織に立ち向かう決心が着くのである。

 

 

ノゾム···何かを抱えた孤高の騎士

何かに悩む小瀧望が見たかっただけです。闇です。

彼はいつも一人。圧倒的実力があるものの、結束力が求められる騎士団において彼は問題児の扱いだった。なぜ彼は一人なのだろうか。その本当の理由を知る者は王族幹部の中でも一部だった。

ノゾムは元々敵対する組織の人間だった。組織が抹消しようとした小さな学校に通っていたノゾムは、組織が次世代の幹部に育てるための子供として捕らえられた。その子供たちに組織はこう放った。「君たちがここで頑張っているうちは君たちの家族の安泰は保証しよう。もしこの組織から逃げ出すようなことがあれば、その時は知らないよ」病弱な母と二人きりだったノゾムは母の治療費のため、母の幸せのためがむしゃらに過酷な訓練に耐え抜いた。一緒に捕らえられた子供たちはその過酷な訓練に耐えきれずどんどん離脱していった。そして離脱した奴らをそれ以降見ることは無かった。元々そこら辺には聡かったノゾムは本能で気付いていた。「この訓練に耐えられないと家族もろともこの世界から消される」

そんな極限状態の中でノゾムはある男と出会った。その男は他の仲間にいじられ、笑いあい、いつも周りに人がいる。この暗黒な組織の中では圧倒的に異質な存在だった。だが、剣を持たせると豹変。誰も彼に剣先ひとつ当てられなかった。ノゾムはどうしようもなく彼に惹かれ、彼を師とすると決めた。「僕をあなたの弟子にしてください!」ノゾムは彼に懇願した。返答は「俺になんか何も教わること無いで。他の人に頼み」ノゾムはいくら突き放されようと何を言われようと彼に食い下がった。そしてある日「じゃあ俺に一回でも剣を当てられたら弟子にしてあげる」ノゾムは必死で戦った。でもどれだけやっても当てることはできず、そればかりか彼は息も上がらなかった。何度も何度も立ち上がって挑んでいたら男は「もう俺の負け!弟子くらいしゃーないな!」ノゾムは泣いて喜び彼に執拗に付きまとった。その時に進んでいた計画には露ほどにも気付かずに。

ある時また師を追って組織内を探し回っていた時、組織幹部の声が聞こえた。「あの小さな町は壊滅させた意味でもあったのか」「町長が我らの秘密を握ったらしい」「それは大変だ。でも確か組織内の誰かの家族が住んでなかったか?」「あぁ、幹部候補生のノゾムとかいう奴の母親だろ」「下っ端か」ノゾムは頭が真っ白になった。母が死んだ?自分が頑張っている内は家族は安泰じゃなかったのか?その瞬間組織にいる意味を失った気がした。その夜彼は組織から抜け出した。こんな下っ端いなくなってもどうにもならない。もしかしたら裏切り者として消されるかもしれない。それでも構わない。もし消されなかったら?その時は組織に復讐でもしようか。必死で逃げた先には王国があった。あぁ、ここだ。思いっきり城門を叩いた。

最初はスパイだとかなんだとかで怪しまれたが、ジュンタとかいう軍師が「信じていい」と言ってくれた。そして晴れて俺は王族騎士団に入団した。だが、組織の訓練に比べ王族騎士団はぬるいにも程があった。みんな自分より明らかに弱い。まるで敵にならない。そんな退屈な日々を過ごす中、ある一人のヘラヘラした男が入団してきた。ダイキとかいうそいつは素人の戦いをしたが、中々にやる奴だった。何より自分と違うのは彼の周りにはいつも人がいた。そう、己の師のように。何かを変えるためノゾムはダイキに決闘を挑んだ。

決闘当日。決闘場に表れたダイキは剣を持ってなかった。ダイキを倒そうとしか頭に無かったノゾムにダイキは「仲間同士で討ち合っても意味無いやろ。やめようや」と言った。腹が立ったノゾムはダイキに向かっていった。だが、その剣はダイキに当たることは無く無惨にノゾムだけが転んで崩れた。その時に組織にいる内に無意識に植え付けられた「自分の邪魔をする奴は消せ」という思想に気付いた。組織から逃げたとは言っても未だに自分の思想は組織のまんまだ。きっと何からも卒業できてない。あの師からも。自分への嘲笑が漏れ出て止まらなかった。同時に涙も止まらなかった。そして組織に復讐では無く、立ち向かうことを決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すんごい長くなるのでダークサイドは次のブログに分けます!一人の分量を調節できません。そしてダークサイドはたぶんもっと重いです。